症状
後十字靭帯損傷は、膝関節の靭帯が損傷してしまう障害です。
発生からしばらくすると痛みや腫れが現れます。膝を支えている靭帯のため、発生後は膝が不安定になります。原則、保存療法で対処が可能ですが、重症化している場合には靭帯を再建する手術が必要になります。
後十字靭帯損傷の主な症状は関節の痛み・腫れと可動域の制限です。
症状はしばらく時間が経つと現れ、まずは関節内に血が溜まり始めます。
すると徐々に腫れや痛みが起こり、膝の曲げ伸ばしが困難になっていきます。
また、膝が不安定になるため運動時に膝がぐらつく感じを訴えるケースもあります。
原因・診断
後十字靭帯は他の靭帯のように外圧で損傷することはありません。
膝がまっすぐの状態から逆側に反る力が加わると断裂を起してしまいます。
そのため、転倒した際、膝から落ちる動作が非常に危険だといわれています。衝突が多いスポーツほど発生率が高く、ラグビー、サッカー、アメフトなどで多発している傾向があります。
症状や発生理由からも診断は可能ですが、押した際に脛骨の沈みが確認できれば確定診断がくだせます。ただし、断裂の確認には画像検査が必要なため、MRI、レントゲンを用いるのが一般的です。
この際、靭帯の上端が付着部から離れていれば完全断裂になります。
治療法・予防
患部を固定し断裂した靭帯が修復するのを待つのが基本治療になります。
部分断裂であれば運動も出来ますが、テーピングで固定し脛骨がずれるのを防ぐことは必須になるでしょう。保存療法でも回復が望めない場合は、切れた靭帯を再建していく手術が選択されます。
不可抗力により発生するため予防は難しいかと思われます。
また、サポーターによる防護や靭帯損傷を予防するトレーニングなどもありますが、どれほどの効果があるか実証されてはいないのです。
ただし、どのようなメカニズムで発生し、どの動作が危険なのかを理解しておくことは予防につながりますので、障害の理解を深めておくようにしましょう。
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