症状
肩脱臼は激しい衝撃を腕や肩に受けた際に肩の関節が外れてしまう障害です。
発生時には強い痛みと可動域の制限などの症状が伴います。
脱臼には関節から完全に外れる脱臼と、一部が関節に接触している不完全な外れ方の亜脱臼があり、また外れ方にも前方・後方の2種類があります。ただし、肩の場合には前方に外れるケースが多いようです。
主な症状は強い痛みと痺れです。発生時には外れる音と感覚を感じる人が多いようです。
関節が外れている以上、腕を動かすことは難しく、血管や神経を必要以上に伸ばしてしまうため痺れなどの症状が伴うケースもあります。
脱臼の治療を怠ると、繰り返し脱臼を起す反復性脱臼になるため、必ず治療を受けるようにしましょう。
原因・検査
肩脱臼を起してしまう主な原因は、後方へ持っていくような強い衝撃を受けてしまうことです。
ラグビーのタックル、転等時に手を後方についてしまう動作が危険だといわれています。
また、肩関節が大きな動きを求められる反面、安定性が乏しいことも要因の一つでしょう。
これ以外では、生まれつき関節が緩い人は注意した方がいいかと思われます。
脱臼は一目見れば判別できるほど大きな変形が生じるため、発生現場でも診断が可能です。
ただし、脱臼と共に骨折を生じている可能性があるため、念のためレントゲン検査を受けた方がいいでしょう。
治療法・予防
外れた関節を元の位置に戻すことで症状が改善されます。
方法を知っていれば現場でも行えますが、整復に精通している専門家に任せた方がいいでしょう。
通常、整復はそのまま行いますが、筋肉のこわばりや痛みが強く出ている場合には麻酔を用いることもあります。また、整復後は脱臼時に損傷した関節包を回復させるため最低でも3週間は安静にしなければいけません。
予防には肩周りの筋力強化が効果的です。筋力アップは肩関節の安定性を増す効果があります。また、可動域を広げる肩周辺のストレッチも効果的な予防になるでしょう。
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